頭の中が忙しい

自閉症スペクトラムと付き合いながら今日も育児をがんばる日記

転勤妻のキャリアと孤独

少し前に、子供の学資保険をどうするか考えた際に保険会社のFPに来てもらった。

そのことがきっかけで夫とお金について話し合うようになり、「結局どう生きたいかライフプランのすり合わせをしないことにはお金のことも決められないよね」という話になった。

それで、この週末はエクセルに収入と支出の予定を書き出しながら将来設計について話し合った。

そこで私の仕事の話になった。
私は今専業主婦だけど働きたいと思っている。仮に希望が全て叶うとすれば、今度の春に子供の保育園が決まって正社員で再就職する。2年くらい働いて、育休を取れる状況になったら2人目を作る。そして、2人目が1歳の春からまた復帰する。これが理想だと夫に伝えた。

この筋書き通りに行けば私の収入はどうなるか。

再就職でゼロからのスタートと考えたら、きっと最初は新卒の給料と変わらないところからのリスタート。
加えて子供の保育園のお迎えを考えたら残業は難しい。
その状況が2人目の子が小学校低学年くらいまで続く。

残業も出張もできるようになるのは早くて40代半ばからだ。

そうすると、かなり長い間年収250〜300万円くらいになるのではないかという予想がたった。

この予想をエクセルに入力しながら、夫は「まじか…」と驚いていた。

出産で一度退職してしまうと、満足に稼げるまでにかなりのロスタイムが生まれてしまうことを初めて認識したらしかった。

転勤族の妻で、小さな子供がいる私は再就職にはかなり不利だ。仕事を探そうにも、いつまでここに住んでいるかと、子供の預け先のことが争点で、私自身の能力や経験なんて見てもらえるところまでなかなか話が進まない。
その状態が10年以上続くことが、本当に悔しくて辛かった。

そのことが、仕方ないの一言で済まされてしまって、産後の疲れと重なりうつ状態になっていた。

その気持ちを、初めて夫に気づいてもらえて素直に嬉しかった。

求めていたのは「1人で遊んできていいよ」でも「好きなもの買っていいよ」でもなく、気持ちの理解だった。

今の状況はなにひとつ変わっていないし、私が能力を評価して!なんて社会に訴えても「仕方ない」ことであることは確かだ。だけど、そのことに悔しい、と感じる気持ちを否定されず理解してもらえるだけで全然違う。

今後夫婦でどうやって乗り越えるかはもう少しゆっくり話し合ってまた書いてみたいと思う。