頭の中が忙しい

自閉症スペクトラムと付き合いながら今日も育児をがんばる日記

育児日記をマニュアル化してみた話

子供が生まれ育児日記をつけるようになった。
無印良品のウィークリー手帳に一日数行ずつ書いている。

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はじめは、「今日はどこにでかけた」とか「誰に会った」という内容が中心で本当に「日記」のつもりで書いていた。
後で見返したら、いろいろ思い出すかなという程度のつもりだった。

しかし最近は、あえて「困ったこと」を書くように心がけている。

出産を終えた日から急に始まる「母親業」は手探りの連続だ。
産院に入院しているときは、オムツの替え方とかおっぱいの与え方なんかは助産師さんたちに聞けるけれど、退院してしまうと自分でなんとかしなければならない。

母たちに聞いても「そんな昔のこと忘れちゃったよ」と言われることもあるし、30年違えばやり方も常識も全然変わるからかえって厄介だったりする。

そして、一番もどかしく感じるのは「個性です」という一言で片付けられてしまうときだ。
わざわざ保健師さんや子育て相談窓口に相談したり、育児書を見たり、ネットで調べたり…なんとか解決方法を探っているのに、「発達の仕方は赤ちゃんによってさまざまです。」と最終的にはふわっとした言葉で濁されてしまうことのなんと多いことか…!
「自分にあった方法をみつけましょう」じゃなくて具体的な方法が知りたいのに…!と何度思ったか。


赤ちゃんによって、性格も成長速度も全然違うことはよーくわかるけれど、個性で済ませるのは雑すぎる。
もう少し育児経験をデータとして蓄積して、ノウハウとして活かせないものかと考えた。

そこで、せめて自分の育児経験だけでも記録しておこうと日記の書き方を変えたのだ。


例えば、ぐずりが酷くて大変だったこと。

昨日リンクを貼った「メンタルリープ」の概要を、手帳の見開きの右側にあるフリーページにまとめておく。
そしてメンタルリープに当たる時期を色ペンで囲み、色分けをして、実際何が起こったかがわかりやすくなるようにしてみた。
すると、前回のメンタルリープの初日にちょうど「人見知りがはじまった」と書いてあり、抜けた日には「ご機嫌にミルクを良く飲む一日」とある。
「本当にこの時期に心が発達して、落ち着いたらまた機嫌がなおったんだ」と見返すことができた。

他にも、いたずら防止柵をどうやって設置したかイラストを交えて書いたりもした。
もし、今ある柵が突破されたり失敗があったらそれも追記して、どんどんカスタマイズする予定だ。


子供が将来、親になったときこの日記は渡そうと思っている。
できれば「マニュアル」として役立てばうれしいなと思う。

それから、私は「産後うつ」になったことも隠さず伝えるつもりでいる。
自分自身、子供を産んでうつになりかけているとき「お母さんになれて幸せね」「育てやすい子じゃない」「今を楽しんで」と言う言葉が一番きつかった。
楽しみたいけど楽しめないのは「だめな母親」だと思った。

だけど実際、子供を育てるって大変なことばっかりだしかわいくても辛くなることだってある。
だから「お母さんもそういう気持ちになったけど大丈夫だよ」と伝えたい。