頭の中が忙しい

自閉症スペクトラムと付き合いながら今日も育児をがんばる日記

怒りのポイントカード

夫が育児を手伝ってくれると、助かる反面「あーもう」とイライラすることも結構あります。

着替えをお願いしたら真冬なのに薄手のパジャマを着せたり、ギャーギャー泣いている横でスマホゲームをしていたり…

「そんなことも言わないとわからないのか」とがっかりするのが嫌でついつい自分で先回してやってしまうことも多いです。

最近ではママ友たちとも打ち解けてきて、夫の愚痴を言うことも増えました。

私の中ではどうしても許せないくらい腹立たしかったことも、ママ友に話して「旦那さん一生懸命なのはわかるけどそれはないよね〜おかし〜」なんて笑ってくれると、なんだか真剣に怒るほどでもなかったかもと思えてきて心が軽くなります。

そのうち、家で夫が何かやらかしても「このネタ、ママ友に会ったら話そう」と思うようになりました。

でもそういうメンタルで過ごしていると、どんどん「ネタ集め」に走る自分がいることに気づきました。

夫が子供の世話をしているのを見ながら「またなにか失敗するんじゃないか」と目を光らせるようになり、「ほーらまたやった」と言ういじわるな目線で見てしまう…

そしてそれを本人に言うのではなく、ママ友同士でネタにしている限り、夫の育児スキルも上がらず悪循環です。

以前読んだ心屋仁之助さんの本に「怒りのポイントカード」という言葉がありました。

お財布にポイントカードが入っていると、ついついポイントを集めたくて要らないものまで買ってしまったり、そのお店がやたら目に入ったりします。

怒りも同じで、ある人の「ポイントカード」を心に持っていると、その人の嫌なところがいちいち目に入るようになり、怒りのポイントを溜める行動をとってしまいます。
色んな人の「ポイントカード」を持っているとその分ストレスが溜まりやすいので、心の「ポイントカード」はなるべく減らしましょう、という内容でした。

私がやっていることはまさに「夫のポイントカード集め」だったんだと思います。

夫とはなるべく良好な関係でいたいし、夫にも子供とうまく接することができるようになってほしいのに、ポイントカードを作ってしまうのはなぜでしょう。

子供の世話でいっぱいいっぱいな状態で、一から十までやり方を教え、うまくできたらありがとうと言ったり褒めたり、というのが手間だから。

夫の機嫌が悪くなるのが嫌で、なるべく波風立たせないよう文句を控えてしまうから。

そして、同じ親なのに、どうして私が教える立場に回らないといけないんだ、夫にも主体的になって自分で考えてほしい、という怒り根底にあるから。

こういう葛藤を夫にいくら説明しても、きっと完全には理解されないけれど、ママ友ならすごくスムーズにわかってもらえるので、正直ママ友同士愚痴っていた方が楽です。

だからポイントカードをためてしまうんだろうと思います。


どれくらい丁寧に、夫に育児のやり方を伝え、自分の気持ちを伝えるか、というさじ加減は本当に難しいです。
だけど少なくとも、自分の中で「今ポイントカードためてるな」と気づいたら、さっさとカードは破棄して、簡潔に明るく、本人に言うようにしたいなと思っています。