頭の中が忙しい

自閉症スペクトラムと付き合いながら今日も育児をがんばる日記

夫の転勤先で飲みに行けるようになるということ

今年の目標ラストは、飲みに行くことです。
…目標にすることか?という感じですね。


去年は夫の転勤があり、とにかく知り合いづくりに必死でした。

もともと対人関係は苦手ですが、育児関係のイベントに参加したり、月齢の近い子のお母さんに話しかけてみたり、子供を通じて自分なりに知り合い作りをがんばりました。

小児科のこと、公園のこと、離乳食のこと…子育て関係の情報はネットが発達した今の時代でも、やっぱり口コミが最強です。それに、地元を離れて育児をしていると夫以外と話さないなんてことはざらになるので、孤独になりがちです。

私は障害特性上、こだわりが強く、興味が狭く、完璧主義に陥りやすいです。
だから孤独に子育てをしていると、子供に過度に関心がいきすぎて過干渉になったり、育児ノイローゼになるリスクが高いと自分で危険視していました。

それで興味を分散させる意味でも、外の世界との繋がりは絶対必要と思ったのです。

努力の甲斐あって知り合いは増え、運良く何人かとは仲良くなれました。これまでどこへ行っても孤立しがちだった私としては上出来です。

しかしママ友達とのコミュニケーションは子供を介してのものばかりです。子供がいるという共通点以外、年齢も経歴も経済力も価値観もバラバラな人たちと立ち入った話もしにくいです。それでときどき、出産前の世界とは切り離された世界に放り込まれたような感覚に襲われます。やっぱり心のどこがで孤独を感じます。



夫は新しい職場でどんどん人間関係を築いていくので、差は開くばかり。付き合いとわかっていても、夫が忘年会に行ったり結婚式に行ったり、職場の人と出かけていくことが羨ましくなります。

だから今年は私も「飲み会」に出かけてみたいと思っています。

就職をして職場の飲み会に行くのでもいいし、ママ友と飲みに行けるくらい仲良くなるのでもいいし、とにかく子供を介さないで他人と話す場を持ちたいです。

私の母は、結婚して嫁いだ土地に馴染めませんでした。子供ながらに孤独でかわいそうだな、と思って見ていて私が一番の理解者でいてあげないと母は壊れてしまうのではないかという不安でいっぱいでした。

だから私だけ友達ができて楽しい思いをすることに罪悪感すらあり、母を真似して「私はここの子たちとは違うのよ」という態度をとってきました。

私が対人関係に悩みうつになった根本は、ここにあります。

我が子に同じ苦しみを味わわせたくはないので、母である私自身がこの土地に居場所を作ること、心から楽しいと思える時間を持つことが必要だと思っています。

それにしても、夫の転勤先で妻が飲みに行こうと思ったら、一緒に飲みに行ける人をみつけるという大きな壁を越え、夫に子供を預ける日を調整し、子供のご飯などを用意して…と数々のハードルを越えなければならない一大事です。


人と飲みに行くことなんて妊娠前までは当たり前にできていたことなのに、いきなり途方もない贅沢になってしまいます。夫婦で子育てをしているはすまなのに、飲み会一つとってもこんなに難易度が違ってしまうのは理不尽だなぁと思います。


まぁだからと言って、「あんたはいいわよね!私なんか…」と言っても夫には理解できないだろうし私も飲みに行こう、そう思ったのでした。