頭の中が忙しい

自閉症スペクトラムと付き合いながら今日も育児をがんばる日記

抜毛症対策

先月、母親から嫌な連絡があったことをきっかけに抜毛症が続いていました。

今日は精神科の通院日だったので先生に相談したところ、かなり具体的なアドバイスをもらえたので書いておきます。

「お風呂の前にタイマーをセットする」
私は、お風呂のあとのドライヤーや歯磨きのときに、鏡に映る自分の髪にくせ毛が混じっているのをみつけると抜きたくなります。一本抜いてしまうとそれがスイッチになり、とめどなくくせ毛を探しては抜いて…を繰り返しやめられなくなるので、洗面所から2〜3時間出てこられなくなることもザラです。

それでお風呂に入り始めてからドライヤーと歯磨きを完了して洗面所を出るまでの時間を始めから区切ってしまいましょう、というアドバイスをもらいました。
設定時間は1時間です。

3時間を2時間半に、それができたら2時間に、と徐々に減らすのではなく、初めから1時間で一旦区切る練習をした方がよいとのことでした。

また、私の症状は強迫行動に近いもののため「気になりながらも切り上げる」と言うのも大切なポイントだそう。

「自分で管理する」
私は抜毛症のことは夫には打ち明けていません。一緒に生活する以上きちんと話して、協力するのが筋ではないかとずっと悩んでいたのでそのことも先生に相談しました。

しかし意外なことに、先生には「夫に協力してもらうより自分でコントロールするべき」と言われました。なぜなら強迫行動は私自身の内面の問題によるもので、本来私自身がコントロールしていくものだからです。

また時間を区切って夫に声をかけてもらったとしても、抜毛に没頭しているときは生返事だけして止められないこともあり得ます。そういうことが続くと夫には「俺が声かけても意味ないじゃん」と思われるだけです。いくら家族でも強迫行動ははたから見れば意味不明です。それを理解してほしいという新たな課題を生むよりは、自分で折り合いをつける方法を探るしかなさそうです。

(もちろん、洗面所でなにしてるの?と聞かれたら正直に伝えるつもりではいます。)

正直、私は「夫に抜毛症のことを話さないと」と思うと怖くて仕方ありませんでした。だから、協力を仰がず自分で管理していこうとはっきり言ってもらえてすっきりしたのも事実です。

抜毛症が酷くなると、睡眠時間が削られるしなかなか止められない焦燥感もとても強く精神的にもキツイです。また何時間も無理な体勢で鏡を覗き込むので全身のコリも強くなり、身体も冷えるので、体調はどんどん悪化します。

それに意図的に髪を抜いているとだんだん抜け毛が多くなり、部屋がすぐ髪の毛だらけになるので掃除も大変です。

たくさん弊害があるのに止められず、もう15年以上悩んできたのに、具体的な対処法を教えてもらえたのは今日が初めてでした。

もし同じように悩んでいる人がいれば少しでも参考になるように、今後の経過も書いていければと思っています。