頭の中が忙しい

自閉症スペクトラムと付き合いながら今日も育児をがんばる日記

やりたいこととできること

テレビで「林先生が高学歴ニートと対決」という企画をやっていました。

ニートたちが「やりたい仕事ができないなら働きたくない」と主張するのに対し、
林先生は「やりたいこととできること」という話で応戦しました。

それが面白かったので書いておこうと思います。

「やりたいこと」は自分の内面から湧き上がることで絶対的なもののように思われがちですが、実は環境や情報といった外的要因に強く影響されています。

例えば「絶対にゲームを作る仕事がしたい」という欲求も、ゲームが存在しない100年前に生まれていたら持ち得なかったはずです。

「やりたいこと」は偶然に思うことにすぎず、絶対的な基準にしなければならないほどのものではない、と林先生は言います。

人間の好きなこと、快感を得ることは結構シンプルです。「やりたいことさえやれればいい」と思う人もいれば、「競争に勝つことが快感」と思う人もいて、林先生は後者です。

だから戦略的にも、「やりたいこと」にはこだわらず「できること」を徹底的にやり勝つという生き方を選んでいるそうです。

私自身、林先生に価値観が似ています。
どんどん難題に挑み、勝利することが大好きでした。
例えばピアノを習っていた頃、聞いていて好きだったのはショパンの華やかな曲でした。しかし、演奏してみるとどうも相性が悪く、ぼんやりとした仕上がりになります。そこで先生は、私にバッハやリストといった技巧重視のかっちりした曲を勧めました。こちらははっきりいって好きな曲調ではありませんでしたが、相性は抜群でコンクールでも優勝できました。

私は好きな曲より勝てる曲で腕を磨く方が面白く感じていたので、それ以降戦略的に曲選びをするようになりました。

ところで私の今年の目標は「やりたいことをやる勇気を持つ」です。

一見今回の話は目標と矛盾しています。しかし、私が目標とした「やりたいこと」とは「できるしやりたいこと」です。

例えば服を買うとき「この服かわいい!」と思っても「普段すっぴんボサボサで育児してるのに似合わない」と諦めることが多々あります。「やりたいしできること」を言い訳を探してきては諦める、そしていじけた気持ちで過ごす、ということがとても多いのです。


「やりたいこと」の中でもできることはどんどんやっていこう。

それが今年の目標です。

できない理由があるなら、そこでいじけずにその環境を抜け出すとか、ルール変更を試みるとか、とにかくできるように動いてみようと思います。

できることを追求して、自分の生きる道をみつける一年にしていきたいです。