溺死しない程度にうつの波をやり過ごす
おとといの夜からうつの波に襲われている。
何をするのも億劫だし、ちょっとしたきっかけで、孤独感や絶望感に襲われる。
私は就職して間もなくうつ病になった。元々規則に細かく古い体質の会社でうつになる人も多い職場だった。それに加え、もともと自閉症スペクトラムの気質のせいで単純なミスを繰り返し、徐々に人間関係も悪化してうつ病を発症。
休職を繰り返した。
一番ひどいときに比べたら大分ましだけど、今でも通院と服薬は続けていて、ときどきガーっと気分が落ち込むことがある。
以前は気分が落ちるほど、原因を考えたり頭を酷使して悩みを深めていく、負のスパイラルだった。
でも、臨床心理士の方に「あー、また来たわと思って受け流すといいよ。原因なんていちいち突き止めなくていいんだよ。」と言ってもらってからジタバタするのを止めるよう心がけている。
うつ病の最中にいるときって、海で溺れかけているときに似ている。
足のつかない深さの海の中でなすすべなく浮かんでいるところに、
出勤時間とか、家事とか、育児とか、やらなきゃいけないことが波のように次々襲ってくる。
その波をなんとかやり過ごすけど、どんどん体力が奪われていって呑み込まれてしまった状態が、寝たきりや引きこもりになったり、自殺してしまったり、なんじゃないかと思う。
溺れないためには、ジタバタもがかないことが大事だ。極力なーんにもせず、考えずただ波に身を任せて過ぎるのを待つしかない。
私はうつがひどいときには、「靴下はかなきゃなあ…」ということだけでも億劫でたまらなくて布団から出られないときがある。弱れば弱るほど、些細なことが大波になってしまう。
今日は精神科の通院が午前中にあって、家を出るという大波が待っていたから、避けられる波は避けることにした。
洗濯物は、乾燥機NGのものは明日することにして洗濯乾燥モードで回してきた。
お昼は帰りに買って支援センターで食べつつ離乳食もレトルトをあげた。
もったいないけど、うつを悪化させるよりましだ。
今日は比較的冷静に対応できているけれど、本当にうつがひどいと楽をするという判断をする余裕さえなくす。
波を越えたら、「こういう症状が出たらこれを止める」「こういう日は献立はこれ」といった風に楽をするための下準備をしておこうと思う。
溺死しないようにしばらくはうつの海を漂う日々が続きそう。