頭の中が忙しい

自閉症スペクトラムと付き合いながら今日も育児をがんばる日記

ママのためのお教室がなんでイマイチなのか考えてみた話

ママ友に誘われて、産後ママのダンス教室やらベビーマッサージやら何度か「お教室」に参加する機会がありました。

どれも子育てを経験した女性が主宰していてるんですが、先生たちは口を揃えて「自分が子育てで苦労した経験から、ママたちが笑顔で子育てできるように応援したい!」と言う感じのことを言っていました。

子供を連れて参加できる教室は、気分転換にもなるし、ママ同士の交流のきっかけにもなるのでそれなりに楽しいのですが、どれも体験に行っただけで続けて通おうとまでは思えませんでした。

それはなぜなのかと言うと、まず第一に「本当にやる意味あるのかな」と思ってしまう講座がすごく多いでんす。ベビーマッサージも読み聞かせも子供は全然興味なさそうで、なんだか「私いいお母さんしてる」と言う自己満足な気がしてしまいます。

また、ヨガとかダンスとか母親のケアメインの教室では、子供たちが泣き出したり、危ないことをしたりするたび中断するので全然集中できません。集中していないから動きも覚えられず、全然できていないのに、先生からは「お子さんみながらだと大変よね〜わかるわ〜」と優しく流されてしまうのでやった気がしません。


子連れだから仕方ない部分も多いけれど、やり方次第でもう少しよくなる部分もあると思うんです。

例えば、子供が飽きないように挨拶とか前置きの説明を手短にするとか。子供が興味を持たなかったところはカットしてプログラムを変えるとか。ヨガやダンスなら「できなくてもいいよ」ではなくて、できていない人のところに行って動きを教えるとか。

素人ながらに色々思いつきます。

でも、こういう教室を主宰している先生って、産前は全く違う仕事をしていて、産後に資格を取って教室を始めた、と言う人がほとんどです。

経験が少ないのに、フィードバックをもらう機会がないからブラッシュアップされていかない、と言うことがすべての原因ではないかと思います。

せっかく熱い想いを持って努力して先生になったのに、なんだかもったいないな〜と思ってしまいます。

集客についても、個人ブログや手作りの名刺とかでやっていて、絵文字ゴテゴテで見にくくて結局日程や問い合わせ先なんかの大事な情報がわかりにくい、なんていう事もすごく多いです。

結局どの教室も、素人くささや野暮ったさが抜けていなくて、そこにコントロール不能な子供に混じることで、お教室ごっこの領域を出られないんだと思います。

それで最近は、もしも地域ごとにママ向け講座の告知と予約を一括管理するポータルサイトを作って、生徒からのフィードバックを取りまとめて先生に伝えるような仕組みが作れたら、「お教室」もどんどん洗練されていくんじゃないかな、なんて妄想を繰り広げています。


フィードバックがないといえば、主婦業全般がそうなのかもしれません。
家事・育児と言っても各家庭で方針も違えば難易度も全然違うのに、なんとなく「みんな大変だよね〜」の一言で片付けられてしまいます。
不味い料理を作っていても、杜撰な家計管理をしていても、他人の目にさらされる機会もなく、家族が文句を言わなければそれで通ってしまうので、長年主婦なのに全然スキルになっていないなんてこともザラです。

ある意味楽なしごとだけれど、それと同時に無駄な努力も多いし、張り合いもないと感じてしまいます。

だからと言って今日の料理は何点、掃除は何点、なんて評価されるのも怖いですけどね。

とりあえず私は有閑マダムになれそうにないです。