引き出物のパウンドケーキが不味くて本気でブチ切れた話
先週末、夫が結婚式に招待されたのですが持って帰った引き出物の中に美味しそうなパウンドケーキが入っていました。
わくわくしながら切り分けて、食べてみると見た目とは裏腹にくそ不味い。それがとても腹立たしくて本気でブチ切れました。
X JAPANのYOSHIKIが若い頃にカレーが辛くてキレて帰ったという逸話は有名ですが、後から考えたらそれと同じくらい意味不明に気持ちが昂ってしまい、自分で自分をヤベー奴だなと思いました。
そこだけ切り取るとグルメを拗らせた美味しんぼの登場人物みたいなのですが、そこに至るまでには積もり積もったものありました。
まず、平日仕事の夫に代わり、子連れで銀行に行って新札を用意するのは地味に大変です。そして何でも手を伸ばしてくしゃくしゃにしようとするこどもを制しながら、ご祝儀袋に名前を書くのもこれまた地味に疲れます。
それから、日々100円単位で節約して生きているのに、名前も聞いたことのない女の同期の為に3万円ぽんと出さないといけないのが妙に癪障ります。
そして何より貴重な休日を丸々潰されて、1人で子供の面倒を見なくてはならないのもストレスです。
自分は家でこどもの機嫌を見ながらお茶漬けをかきこんでいるのに、夫は今頃ホテルで食事か、という妬ましさもありました。
それで持ち帰った引き出物を見てみると、一つはカタログギフト。男性用のカタログギフト。
確かにゲストは夫だったんだから、男性向けのプレゼントにするのは配慮が行き届いているのかもしれない。でも、ご祝儀は家計から出してるんだし、私がこどもを見てたから出席できたんだから、家族に還元されるものでもいいじゃないか…。と不満は最高潮。
ちなみに夫は、さっさと自分用のベルトを注文してました。
私のカタログギフトは、アイロン台とか袱紗とか思いっきり日用品に変わったのに。
それで、せめてパウンドケーキを食べて自分の機嫌を取ろうと思っていたところにまさかの不味いパウンドケーキでとうとう怒り爆発となったわけです。
ここまでツラツラ書いた不満はどれも言ってもしょうがないようなことだという自覚はあって、夫には言えませんでした。
それでもやり場のない不満をなんとか表現したかった私は「なにこのパウンドケーキ、まず!」と言う幼稚なキレ方をしてしまったんだと思います。
普段から怒り慣れていない私みたいな人が、頑張って怒りを表現しようとすると、こういう素っ頓狂なセリフになってしまうんだよなぁ。と自己嫌悪でした。
ちっちゃな不満を自分の中で溜め込んで、発酵させて、まとめて得体の知れないものとして噴出する癖ほんとなんとかしたいです。
怒りはフレッシュなうちに、明るく手短に表明できるようになることが課題だなぁと思います。
ただ、冷静になった今振り返っても、やっぱりあのパウンドケーキは不味かった!人に食べ物を上げる時は決してケチったり奇をてらったりしてはいけない、という事もしみじみ思いました。