究極の仮眠室
ネットニュースで、「究極の仮眠室」という記事を見つけました。
何年か前に格安高速バスが誤って道路から転落して乗客が亡くなった事故がありました。こうした事故をきっかけに、最近はドライバーの睡眠の質が安全向上に不可欠だという機運が高まっているそうです。
そんな中、運転士にきちんとした睡眠をとってもらおうと、ハウスメーカーが「究極の仮眠室」を鉄道会社の宿直室に提供した、ということが今回ニュースになっていました。
この記事を読みながら、子育て中の親にも「究極の仮眠室」を提供するサービスがあったら面白いんじゃないかと思いつきました。
子供の一時預かりをする施設と併設して仮眠室を作り、親は子供のことを気にせずいつでも仮眠を取りに来れるようにします。
できれば一時預かりのスペースとはフロアを分けて、子供の声も気配も感じずに寝ることに集中できるようにすればベストです。
また、タオルやブランケットはホテルやエステのように高級感のある無地で統一。アルマを焚いて蒸気でホットアイマスクなんかもアメニティで置いてあれば最高だと思います。
仮に既存の一時預かりに子供を預けて家で仮眠を取ろうと思っても、送り迎えでかなりの時間が取られます。それになんとなくもったいない気がしてバタバタ家事をしてしまったり、ゆっくりできないと思うんですよね。
それに、家にあるものはタオル一つとっても子供に合わせてキャラクターものだったりして、ガチャガチャ生活感が邪魔してきます。
その点、しっかり仮眠室が完備されていれば1時間でも子供を預かってもらえたら、かなり回復できるんじゃないでしょうか。
親は生後3ヶ月くらいまでは授乳の為に昼夜となく子供に起こされます。そしてその時期を乗り切っても、子供の夜泣きが始まったり、体調不良が続いたりすると、やっぱり全然ゆっくり寝ていられないという状況が起こります。
この睡眠不足こそが、産後うつや育児ノイローゼの大きな原因になっています。
でももし、週に一回でも、ほんの数時間でも、「確実に眠れる時間」が確保されていたら精神的にも体力的にもかなり楽になると思うんです。
今も、産後ヨガなどお母さんのケアをする講座はたくさんあります。また、育児は1人で抱え込まずに、旦那さんや周りの人にも助けを借りて行いましょう、とも言われます。
でも、身体のケアが必要なことも、分担が必要なことも、頭ではわかっているのになかなかうまくいきません。
それは多分、ちゃんと眠れて、頭がしっかり回転して、心が安定して、初めて取り入れる余裕が出てくることだからだと思います。
「親になったらぐっすり眠れる日なんてなくなるのよ〜」というようなことを、色んな人に言われました。主に母親を経験した人たちからです。
でも睡眠って人間の基本です。私も通ってきた道だからあなたも苦労しなさい、ではなくて、みんなが苦労したからこそ同じことを繰り返さなくて済むように母親もちゃんと眠れる仕組みを整えていけたらいいのになぁ。