頭の中が忙しい

自閉症スペクトラムと付き合いながら今日も育児をがんばる日記

子供の食事って聖域化しすぎているよねという話

気の合うママ友と集まった時に、夫たちが離乳食にどれくらい関わってくれるかという話になった。

ご主人の一人は離乳食作りのすべてを担当してくれていて、週末に作り置きして冷凍しておいてくれる。

もう一人は、全くノータッチ。他のことは何でも手伝ってくれるし夕飯作りもやってくれるから料理は問題なくできるのに、離乳食だけは絶対関わらない。

うちの夫も後者のスタンスに近い。

どうしてこんな差がつくのかという話になって、結局は妻が夫を信頼できるかどうかに掛かっているのではないかという結論になった。

調理器具をちゃんと綺麗にしてから調理しているか、とか、食材を月齢にあった硬さや大きさにできているか、とか、栄養バランスは取れているか、とか。
赤ちゃんの食事となると気を遣わないといけないポイントがぐっと増える。

だから夫たちの家事のミスが目について仕方なくなってついつい見張ったり、小言を言ったりしてしまう。

そんな風にやきもきするくらいなら初めから自分でやった方が早い!となって結局任せられない。

そんな態度が妻から透けて見えているからこそ、夫たちは地雷を踏まないように「子供の食事」を避けてしまう。

それから世間一般に「子供の食事には母親が手間暇かけてこそ愛情」という風潮がある。ママタレのブログも「子供にそんなもの食べさせて!」という炎上はしょっちゅうだし、手の込んだ料理の写真を上げると「いいお母さん」と言われる。

私自身、バカバカしいと思いながらも市販品のベビーフードが続くのは何となく罪悪感があって、結局毎日何かしら手作りしている。「せっかく作ったのに食べなかった」とガッカリしたり、睡眠時間が削られてカリカリしたりするから夫はますます関わりづらくなる。それでどんどん「子供の食事」を一人で抱え込むことになる。

こうやって来る日も来る日も、一人で孤独に「子供の食事」に向き合っていれば、「母親にしかできない神聖なこと」くらいに思い込まないとやっていられなくなるのだ。


でも「子供の食事」を聖域化してしまっていては夫が育児に関わるチャンスを大きく奪ってしまう。

だから思い切って夫を信頼して、「子供の食事」という領域を開放していかないといけないのだ。


ちなみにご主人が離乳食作りをしてくれていると答えたママ友は、最初に「パン3枚に対してミルク400ccを足す」とか「手を洗ってから野菜を切る」とか事細かにやり方を教えながら取り組んだそうだ。

心身ともに余裕がなく子育てをしていると、そうやってていねいに夫に教えるのも嫌になるけれど、「楽するための手間」は惜しまないことが夫を信頼して任せるためには大事なんだなと思った。